紙と電子メディア

        
 学内では、iPadを使った話題が進んでいるようで、大変興味深く感じております。実はわたくし紙メディアへの印刷物(特に出版印刷に特化し教科書・辞典類・学習参考書・教養書を中心にした印刷)を行なう印刷会社で、最近は紙書籍と電子書籍の動向を注意深く意識しながら勤務しております。そんな中、すでにiPhoneで音楽と読書を楽しむ生活は、今更避けることができない一方で、電子書籍のビジネスは、なかなか進んでいないように感じていますがいかがでしょうか、アメリカでは紙の販売量は変わらず、電子書籍の販売量が上積みされる形と聞きます。危機感よりも紙と電子書籍の関係を見直す時期なんだろうと考えたりしています。
 教育現場では、総務省の「フューチャースクール推進事業」や、文部科学省の「学びのイノベーション事業」で教育の現場が様変わりするようで、文部科学省平成23年3月1日現在の調査結果では、教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数は6.6人、教員の校務用コンピュータ整備率は99.2%、電子黒板の整備状況は60,474台、教員のICT活用指導力の推移をみると、「授業中にICTを活用して指導する能力」が62.3%(平成22年3月31日現在 58.5%)で伸びているそうです。
 それはそうと、iOS5の発表がありました。わたくしiPhoneを使いながら、WindowsMacOSXなどのパソコンOSなら簡単にできるような事が、iOS4ではあれもこれもできないので調べてみると、さまざまな脅威から保護する目的で、あえて機能制限がなされているようなんですね・・・なんだか物足りない寂しい思いです。趣味で長良川という川で地元の中学生にボートを教えながら、準備した指導用材料や動画をiPhoneで見させることがあります。iPad2が必要かなぁと思いながら、OSの選択に悩むこのごろです。
 10月29日(土)30日(日)稲友祭の成功を祈っております。

理事 佐藤