国府宮はだか祭り

 私の住む稲沢では、2月は待ちに待った楽しい月である。それは、尾張地方で有名な国府宮はだか祭りである。

体も心もわくわくして、テンションが上がる。最近は、子供たちと一緒に参加している。息子は、まだ小さい3歳頃から毎年出たいと言っている。天気によって、雨や雪の日もあるが体を震わせながら、声を出し周りの大人たちに囲まれながら大人になった気分になって、様々な経験をしながら、本人は楽しんでいる。私が息子の成長を実感できる時でもある。
はだか祭りは、毎年旧暦1月13日、今年は、平成24年2月4日(土)に行われる。
昔は、いきずりの人を選定し、神にささげ、「神男」として、一身に厄を受ける役として行われた。現在「神男」は、立候補者で、くじ引きで選定し決める。祭りの当日まで三日三晩身を清め、神社にこもり、祭り本番を迎える。
 当日は、下帯なしで、中央鳥居付近から午後五時頃現れ、本殿東の儺追殿まで、数千人の裸男たちの厄難を受け、40分位かけて引き込まれる。これが、国府宮はだか祭りである。
その翌未明、厄をつき込んだ灰餅を神男が背負って、社殿を走り回り、夜の参拝者に神つぶてを受けて、境内裏へ捨て、土に埋めて、厄を封じ込める。夜儺追神事である。
そのすごさを見て、より深い伝統のある稲沢を知っていただきたい。一度立ち寄ってみては、いかがですか。

理事 馬場 昭人